溶接・金属加工業務に初めて携わる方のための基礎をお教えしました。

お仕事の関係で 溶接を含む金属加工業務に新たに配属され、先輩に教わりながら作業を進めているのだけれど もう少しコツを掴みたいということで今回溶接教室を受講されました。
ということで今後のお仕事に活かせるようにと テキスト講習は念入りに時間を掛けてお教えしたあと 実習スタートです。

さすが、My 作業着と安全靴が良くお似合いです。

まずはポータブルの半自動溶接機でアークを出してみます。

溶接自体は数回やってみたとのことで、しっかりしたビードが出せていますね。

とてもお上手なんですが、少し 体に力が入っているようでしたので リラックスした体勢を心がけてもらって 溶融池(溶接ワイヤーが溶け出した高温状態の場所)をしっかり目視出来るような姿勢をとってもらったところ・・

このように とてもカッコよく素敵な写真が撮れました。

実習メインでとおっしゃってましたが、せっかくなのでなにか形にしましょうとご提案したところ  ご自宅に小さな作業スペースがあるとのことでしたので今回はアングル材と丸鋼を使って工具掛けを2つお作りしてもらいました。
まずは 準備した材料でイメージの寸法を決めて、

バンドソーでカット。

そして かなり年季が入っていますが、まだまだ現役のプレス機で丸棒をコの字に曲げてもらい

アングル材を壁に留める 木ネジ用の穴をあけていきます。

ということで 下準備が整いました。

ここからは普段お仕事で使っているアーク溶接で挑戦してもらいましたよ。

溶接棒に火花を出す、いわゆる アークスタート なんですが、作業のタイミングによっては 慣れないと意外と手こずります。  そしてある程度コツを掴んで溶接終了。

タガネ、ワイヤーブラシ、グラインダーを使ってバリやスパッタ(溶接箇所の周りにつく小さな粒状の付着物)を取り除いて

完成ですヽ(^o^)丿  上から見た状態。

裏がこんな感じ👍 このあとホームセンターに寄って早速 錆止め用のクリアスプレーを買って帰りますね とのことでした。

半日講習、お疲れさまでした。
溶接はもちろん、それ以外の切る・曲げる・穴をあける・削るなども一緒に体験出来て作品も残せましたので とても為になって良かったと喜んで頂けました。
今度はダイニングテーブル作りに挑戦してみたいなとおっしゃっておられましたよ。 また落ち着きましたら遊びにいらして下さい。
そしてお仕事頑張って下さい!
この度はご体験、ありがとうございました😊

陶芸作家様の作品制作支援を致しました!

鹿児島で長くご活躍されており海外での評価も高い 陶芸家 松元博子 様 の作品つくりのお手伝いを させて頂きました。
今回は作品展示の3ヶ月ほど前から構想や下準備などのお打ち合わせを重ねて、 「イメージ以上の作品が出来ました!」 と、おっしゃって下さいました。
その完成品が、こちらです。

Hiroko Blue とも呼ばれている 松元博子様の作品には欠かせない代表的なターコイズブルーの陶板で構成されている 蓋付きの二段函なんですが なんとステンレスのフレーム自体をモチーフとして表現されています。
作品名:彼岸の蒼穹

最初、お話を伺った段階で まさかステンレスの骨組みを見せる陶芸作品って ちょっとイメージが沸かない・・(汗)と思いつつ このような感じでお作りさせて頂きましたが 冒頭の写真のように素晴らしい出来栄えにお手伝いした私達も大変感激致しました。

ちなみに、3年ほど前 フランスで個展をされるというタイミングで  このような酒器の持ち手や作品台となるスタンドフレームなどをお作りさせて頂いたり、


霧島にて所有されておられる個人ギャラリーの看板用として 風合いを出した箱文字も製作しお納め致しました。

話は戻り 今回の展示、 松元様が所属されていらっしゃる 鹿児島陶芸家協会設立10周年記念として先日開催された 『木・竹と陶磁展』での出品作でした。


コロナ禍も少しづつ収まりかけているとはいえ このような催しを数ヶ月前からご準備されてきた関係者の皆様のご努力も大変なことだったと思います。 会期中、私も足を運ばせてもらいましたが  やはり大変な時期だからこそ このような心を揺さぶられるたくさんの素晴らしい作品に触れられる機会も大切ですよね。 ご来場の皆さんも熱心にそして笑顔で観覧されていらっしゃいました。

ということで 私達 St-Art では【スタンダードからアートまで】をコンセプトにアイデアが形になるよう様々な制作のお手伝いをしております。 皆さんの活動の場やひらめきが広がりますように。
それではまた(^^)