先日 女性の方が溶接体験に来られました。 こちら受講中の一枚。なかなかカッコ良く決まってますね!
以前から機会があったら溶接やってみたかったんだけど、知人の方に聞いてみたら「ちゃんと修行しないと・・」と言われたそうで。
そうですね。 仰るとおりです。 しかし、私たちのところでは最初に30分ほどテキスト講習を受けて頂いて講師が丁寧に最後まで実技のご指導とフォローを致しますので安心して初めての方でも溶接体験が出来ます。(そういった教室自体がほとんどないのですが・・) ということで 今回 ネットの検索で わたしたち St-Art を探されて 「 まさかこんな近くで 溶接が出来るなんて!」 と わくわくしながらご来社頂きました。 ありがとうございます ^^
事前に作りたいもののリクエストをお伺いして今回はミニキャンドルスタンドを制作することに致しました。
実技 約1時間ほどで今回の作業工程は
1) キャンドルスタンドのベースとなる鉄板を プラズマカッターで切り抜き
2) キャンドルのホルダー部分となる丸パイプにドリルで数箇所穴を空ける
3) アーク溶接/半自動溶接 のコツをある程度掴んでから制作品の溶接(小さい取っ手も付けます)
4) エッジの処理など ハンドグラインダー等で 仕上げて完成!
ええ〜! そんなことまでするの? と 経験者の方もびっくりされるかもしれません。
溶接だけではなく St-Artでは 結構な金属加工が体験できます!
ということで さっそくベースとなるプレートのカタチを描いてそれに添ってプラズマカッターで切っていきます。
「ここのスイッチを押しながら動かせばいいんですね。」 「そうです、そうです。」
で、出来上がったベースのプレートがこちら。 私たちでさえ当初思いつきもしなかった十字の形。
こういった個性を自由に発揮して頂けるのが私たちの楽しみでもあります。
次にろうそくの明かりが ほのかに漏れるようにパイプに数カ所穴をあけます。 通称「ボール盤」という機械での穴あけ作業です。
丸い部分にキリ(ドリル)で穴を開けますので 少しむずかしいのですが なんとか穴あけが出来ました!
そして、ここからはメインの溶接体験です。St-Art ではなんと 2種類の溶接方法を体験できます。
最初に、溶接棒を使った いわゆるアーク溶接からです。この溶接方法のコツを掴めば かなりな厚い鉄板や大きい物の制作も可能になりますよ。
はじめはアーク(火花)が出しづらかったり 溶接棒が鉄板にくっついてしまったりと ちょっと苦戦しますが・・・
さすがに、「以前から やってみたかった!」とおっしゃっていたとおり こちらも順調に溶接作業が出来ました。
と、そのころ・・
受講者様のご都合で平日にお越し頂いたのですが 別スペースでスタッフが ご注文品のこちらの製品(extail キャットケージ)を製作していたりしております。 ある意味 工場内の製作現場を見学をしながら職人体験も出来るという一石二鳥な 機会かもしれません!
2種類目の溶接方法は 細いワイヤーをスイッチを押して送り出す半自動溶接 と呼ばれているものの体験です。 こちらは家庭用電源100Vでも使えるSUZUKIDというブランドの製品で、比較的手軽に小さいパーツなどを着ける事ができますので キャンドルホルダーの取っ手の部分を溶接してもらいました。
最後にエッジでケガをしないように角を丸めたりギザギザした部分を削るためにハンドグラインダーを使って
スラグと呼ばれる 溶接の際の小さい殻状のカスをワイヤーブラシなどで取り除いて
世界に一つだけのキャンドルスタンドの完成です!
写真の角度からは わかりづらいですが奥に突き出た棒は逆Uの字に曲がっているハンドル部分です。
溶接の際に発生するスパッタと呼ばれる小さいツブツブ状のものは(なんかカッコいい!ということで)あえて取り除かずそのまま手作り感を残されました。
「今度はまた 別のものを作ってみたいです!」 と、早速 次回作の構想を思い描いておられているようでしたよ。
楽しんで頂けて何よりです。 このたびはご体験、まことにありがとうございました。 またいつでもいらしてくださいね!
それではまた。
By St-Art manager